変わったモノの数え方

数を数えるときの「1人」「1匹」「1本」など、数字の後ろにつける語を「助数詞(じょすうし)」といいます。
日本語にはなんと、助数詞が500種類ほどもあるそうです。
その中でも今回は変わった助数詞をいくつか紹介いたします。
【変わった助数詞(一例)】
カニ(商品として) … 杯
イカ(商品として) … 杯
ブドウ … 房
豆腐 … 丁
ブロッコリー … 株
キャベツ … 玉
ざるそば … 枚
明太子 … 腹
羊羹 … 棹
箸 … 膳
イス … 脚
タンス … 棹
テント … 張り
蝶 … 頭
うさぎ … 羽
銀行 … 行
鳥居 … 基
神様 … 柱
お守り・お札 … 体
上に挙げているものはあくまで“正式な”表記ですが、いつも必ずこちらにしなければならないというわけではございません。
例えば、学術的・専門的な文章の場合、蝶は「頭」とした方が良いかもしれませんが、児童向けの文章で蝶が出てくる際は「匹」を使った方がふさわしいでしょう。
文章によって臨機応変な使い分けが必要となります。
カニ・イカは生きている状態では「匹」ですが、商品として売られている状態だと「杯」になります。上には載せていませんが、馬もそのままだと「頭」ですが、人が乗った状態だと「騎」になりますね。このように状態によって助数詞が変わることもあります。
羊羹もタンスどちらの助数詞も「棹」ですが、由来は異なります。
羊羹については、棒状にして作る菓子を「棹物」や「棹菓子」といい、一棹、二棹…と数えたそうです。一方タンスは、江戸時代に棹を通して担いで運ばれていたことに由来しています。
この機会にいろんなモノの数え方を調べてみると、その由来に触れることができ新たな発見があるかもしれません。