「日付と曜日」
日付と曜日のズレというのは、頻繁に発生するミスの一つです。「4月1日(日)」と記載したが、実は「4月1日(土)」が正しかった…そういった経験は日常生活でもまれにあるのではないでしょうか。
「4/1(土)」や「4月1日(土曜日)」など、日付と曜日が併記されている場合、ずれが起きていないかカレンダーで確認する必要があります。通称「カレンダーチェック」と呼ばれたりしています。
カレンダーチェックをする上で注意すべきことがあります。記載されている日付と曜日、どちらが正しいのかは校正者側では判断がつかないという点です。先の事例で言うと、「4月1日(日)」に対して“「4月1日(土)」が正しい!”と指摘を入れても、実は曜日を生かした方が正しく、「4月2日(日)」となるべきだったということもあり得ます。明らかに判断できるケースを除き、「4月1日(土) or 4月2日(日)?」といったように疑問を出して先方に判断をあおぐのがいいでしょう。
最近は手帳を持たず、スマホでカレンダーを見る方も増えていると思います。もちろんスマホでも確認は可能ですが、誤操作で気づかぬうちに1カ月ずれたものを見ていたなんてことも十分あり得ます。できる限り紙の手帳やカレンダーで確認するのが好ましいでしょう。
また、気にするのはズレだけではありません。もしその日が祝日の場合、祝日表記も入れるか指摘が必要となります。例えば、「1月8日(月)」だけでも間違いとは言い切れませんが、その日は「成人の日」で祝日のため、「1月8日(月・祝)」とすべきです。よって、祝日表記を入れるか指摘を出した方がよいでしょう。振替休日の場合は祝日ではないので、「○月○日(月・振休)」といったような表記となりますので、注意が必要です。
イレギュラーではありますが、2021年は東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて、祝日が移動していました。そういったケースもありますので、最新の情報を常に把握しておく必要があります。実際に、手帳の発売時には正式な日程が決まっておらず、正しい祝日が載っていないということもありました。
※カレンダーチェックと類似するものとして、西暦・和暦の併記もあります(「1964年(昭和39年)」など)。これについても同様に、正しい資料を参照しズレが起きていないかチェックが必要です。