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「校正者」ってなんだろう? ~第1回:校正者を目指すには(前編)~

みなさんこんにちは、文字工房燦光の下重一正です。

「校正者とは?」それは、簡単なようで奥の深い問いです。
本連載では今後複数回にわたり、「校正者ってなんだろう?」という大きなテーマのもと、校正者にまつわる様々な話題を取り上げていきます。

本ブログを読んでくださっているみなさんの中には、「校正者を目指したいけれど、どのような道筋で校正者になればよいのか分からない」という方がいらっしゃるかもしれません。

そこで、第1回では「校正者を目指すには」というテーマで、一つの道筋を考えてみます。

突然ですが、みなさんは「日本エディタースクール」をご存知でしょうか?
校正や編集の仕事に携わっている方なら、名前を聞いたことがあるかもしれません。

日本エディタースクールは1964年に創立された、校正者や編集者を養成するための学校です。

校正や編集の実務に必要な知識・技術をはじめて体系化し、通学および通信の講座を提供している教育機関ですので、日本エディタースクールで校正を学ぶことは、校正者を目指す上で一つの有用な選択肢になります。

校正者を目指す方の背景は様々ですが、それまでのキャリアという点で考えると以下の2パターンがあります。

  • ①:編集者やライター、広報誌の制作など、業務の一部として校正を経験したことがあり、今後は専業のプロ校正者を目指したい
  • ②:校正や編集を含め、出版関連の業務はまったくの未経験だが、プロ校正者を目指したい

①の方の場合は、編集やライティングに伴う一部業務として校正を経験しているため、その習熟度合いによっては、そのままプロの校正者になれる可能性があります。

ただし、プロの校正者として必要な知識・技術は、おそらくみなさんが考えているよりも、はるかに専門的、かつ高度なものであり、その習得には相応の訓練が必要となります。そのため、実践に必要な技術と知識を持ちあわせている方はごく一部といえます。

一方、校正職の求人では、選考過程にて校正の実技試験を課されることが多くあります。そのため、②のような実務未経験者は、何かしらの方法で校正を学ぶ必要があります。

日本エディタースクールで校正を学ぶことで、本当に校正者として働くことができるのか、そういった疑問については、後編(後日公開予定)でお話しします。

※日本エディタースクールの講義内容等については、多くの方がブログやまとめ記事に掲載してくださっているので、興味があれば検索してみてください。

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