「間違えやすい会社名」
“イタリアをコンセプトに持つファミリーレストラン「サイゼリア」。”
一見正しいように思える一文ですが、正しくは「サイゼリア」でなく「サイゼリヤ」となります。
かつて、Twitter(現X)上で「サイゼリア」の文言を見つけるたびに「サイゼリヤ」だと“摘発”を続ける「サイゼリヤ警察」なるアカウントがあったことも、一時話題になりました。
会社名は間違えると信用を失いかねない重要なものです。
しかし、間違えやすいケースを知っておかないと、うっかり見落としてしまいがちでもあります。
ということで、一部ではございますが「間違えやすい会社名」の事例についてご紹介いたします。
冒頭の「サイゼリヤ」の件もそうですが、カタカナ社名は音からの連想で間違って覚えられやすいようです。
×「バーミアン」→〇「バーミヤン」
×「ビッグカメラ」→〇「ビックカメラ」
×「日本コロンビア」→〇「日本コロムビア」
×「ブリジストン」→〇「ブリヂストン」
ほかにも、社名には変体仮名や異体字が使われることがあります。
変体仮名とは、仮名の異体字で、例としては「ニッカウヰスキー」の「ヰ」(イ)です。
社名ではなく商品名ですが、「ヱビスビール」の「ヱ」(エ)なども同様に注意が必要です。
漢字の異自体については以下のような例が挙げられます。
×「野村証券」→〇「野村證券」
×「総合警備保障」→ 〇「綜合警備保障」
せっかく調べても「證」「綜」のような字形違いがあることを知らないと、意外に指摘できないものです。この機会に知っておきましょう。
そして、中黒の位置や音引きの有無、小書きの仮名を使わないもので、間違えやすい社名もあります。
×「ドンキ・ホーテ」→〇「ドン・キホーテ」
×「サーティーワン」→〇「サーティワン」
×「キャノン」→〇「キヤノン」
×「キューピー」→〇「キユーピー」
×「富士フィルム」→〇「富士フイルム」
調べても違いに気がつきにくいものです。例示してきた、カタカナや異体字、約物など、間違えやすいポイントに注意して知識を増やしていきましょう。
それ以外にも、(株)が先に来るのか、後に来るのかといった点も気を付ける必要があります。
※本記事は執筆時点(2024年1月5日)の内容に基づいています。社名等は変更されている場合もありますのでご了承ください。