「間違えやすい四字熟語」
校正作業において、言葉の意味や正しい漢字を知っていることは大切です。
その中でも「四字熟語」は間違って使用されていることが多く、思いもよらない漢字のミスが起こっているかもしれません。
漢字の間違いがあっても違和感なく読めてしまうことから、より注意して確認する必要があるといえるでしょう。
以下に漢字の誤りが生じやすい四字熟語を挙げています。
【いくどうおん】 ×:異句同音 〇:異口同音
【いみしんちょう】 ×:意味慎重 〇:意味深長
【おんこちしん】 ×:温古知新 〇:温故知新
【がりょうてんせい】 ×:画竜点晴 〇:画竜点睛
【いしんでんしん】 ×:意心伝心 〇:以心伝心
【ききいっぱつ】 ×:危機一発 〇:危機一髪
また、四字熟語には誤用も多く、意味を勘違いして使用されているケースもあります。
例えば、以下のようなものです。
■小春日和(こはるびより)
×:初春の穏やかに晴れた日のこと 〇:晩秋から初冬の穏やかに晴れた日のこと
■天地無用(てんちむよう)
×:上下を気にしなくていいこと 〇:上下逆にすることを禁じる
■閑話休題(かんわきゅうだい)
×:話が本筋から外れること 〇:話を本筋に戻すこと
ただ、元々は違った意味で使用されていたものが、一般化してしまった四字熟語もあります。
■他力本願
(本来)仏教用語で仏の力によって救われるという意味
→転じて、「他人の力や助力をあてにすること」
■八方美人
(本来)本来は欠点のないすばらしい美人という意味
→転じて、「だれからもよく思われようと、要領よくふるまう人」
間違って覚えてしまっていた四字熟語はありませんでしたか?
例として挙げたものは一部になりますが、普段から四字熟語を意識して、漢字や意味を正しく覚えていきましょう。